勝楽寺の紹介

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名称
浄土宗勝楽寺の正式名称は以下の通り。

三寶山 紹隆院 勝楽寺 
(さんぽうざん しょうりゅういん しょうらくじ)

法人としての名称は、宗教法人勝楽寺です。

寺紋は「隅切り三」(当ホームページで随所に使っている、八角形の中に漢数字の三があるマーク)です。

宗旨・宗派

浄土宗 

浄土宗は法然上人(法然房源空 ほうねんぼうげんくう、西暦1133年〜1212年)を宗祖と仰ぐ宗派で、阿弥陀如来をご本尊とし、 南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)とお称(とな)えします。

名称
浄土宗(じょうどしゅう)
宗祖
法然上人(ほうねんしょうにん,1133〜1212) 法然房源空(ほうねんぼうげんくう)
開宗
今から850年ほど前、承安(じょうあん)5年(1175)
本尊

阿弥陀仏(あみだぶつ)(阿弥陀如来(あみだにょらい))

本堂には阿弥陀三尊像(町田市指定文化財)が祀られています。 

教え
阿弥陀仏の平等のお慈悲(じひ)を信じ、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と御名を称(とな)えて、人格を高め、社会のためにつくし、明るいやすらかな毎日を送り、往生(西方極楽浄土に生まれること)を願う信仰です。
お経
お釈迦(しゃか)さまがお説きになった『無量寿経(むりょうじゅきょう)』『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』『阿弥陀経(あみだきょう)』の浄土三部経(さんぶきょう)をよりどころとします。

 

宗紋宗紋
月影杏葉紋(つきかげぎょようもん)

浄土宗の宗歌

月かげのいたらぬさとはなけれども ながむる人の心にぞすむ

      法然上人 作
『続千載和歌集』選歌

 

月の光は遍く世界を照らしているけれども、見ようとしない人には見えず、逆に月のない闇夜でも心に光明を灯すことも出来るという意味。その詞書に「光明遍照十方世界念仏衆生摂取不捨の心を」とあり、阿弥陀様は念仏を称える衆生を悉くお救い下さるとの観想を歌にしたもの。

 


歴史

開山・開基

天正元年(1573)、開山 源蓮社光誉上人、開基 三橋新右衛門 八王子の極楽寺の末寺としてこの地に創建されました。

二六の市

江戸時代には「二六の市」が門前(現在の町田市商工会館付近 から川田横丁・塩屋横丁間)に開かれ、交通・物流の増加ととも に寺を中心とした地域が発展してきたと伝えられています。

幕末から明治

明治初めには、廃仏毀釈のため当時の原町田村の人々の手によって相模の国 大山より、不動明王が移されました。(但し、今回の移転事業により老朽化 した不動堂は取り壊され、新たな堂が庫裏に併設されました)

古文書によると勝楽寺の門前大通り左角に小綺麗な茶屋(宿屋) があり、幕末の横浜開港(1859)以後、来村したかなりの外国人が 宿泊していったと記されています。1865年には、後年『トロイの遺跡』 の発見者として世界的に有名になるシュリーマンも来訪し、原町田で宿泊して見聞記録を残しています。勝楽寺へも立ち寄った可能性も考えると興味深いところです。

戦中から戦後

昭和に時代が移ると境内の整備が行われ、昭和3年(1928)、関東大震災で倒壊した本堂を再建し、戦後には梵鐘を唯念寺(浅草) から移設と逐次諸堂宇の整備が行われました。(なお、梵鐘は移転事業に伴い元のお寺に返され、新たに鋳造された梵鐘が新しい鐘撞堂に設置されました。)

現在 そして未来へ

平成20年、かねてより計画されていた都道(都市計画道路)開通工事の着工のため前年より墓地・境内移転事業が始まり、本堂はこの年3月に曳き屋により現在の場所に移動しました。併せて、納骨塔『無量寿の塔』が建設され、本堂地下には誕生殿(ホール)および蓮華殿、舎利堂などが作られました。また、墓苑も西、中央、東と三カ所に分かれ、山門を除き全てが新設あるいは改築・改修され、10月末に竣工を得ました。

以前からお寺の施設は市民に開放しておりましたが、より地域と密着した活動のためホールや境内をコンサート等のイベント会場として開放しています。

また、平成25年4月には西墓苑隣に法要施設とギャラリーを併設した納骨堂である『釈迦堂』がオープンしました。大仏壁画、ギャラリー『三橋國民 鎮魂祈念館』展示の作品を始め、三橋國民氏の作品を全館に展示しています。

勝楽寺は、施設を市民に開放するだけではなく、寺院が地域社会の中で果たしてきた本来の役割を、人々が分断され孤立した現在の社会の中で果たしていこうと考えています。寺の施設の充実は、そのための基礎作りです。

 

 

 

 

以前の勝楽寺

 

 

 

山門

 

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