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去る9月、先代住職で亡父・茂田真澄の後を引き継ぎ住職となりました茂田知暁です。

父は1980年代にカンボジア難民キャンプを訪問して以降、世界の紛争や貧困、人権問題などに取り組んでいるアーユスをはじめ多くのNGO(非政府組織)に関わり、支援してきました。そうした活動を檀家の皆さんも理解し、支援して下さいました。大変有り難く存じます。自分自身は現在、寺の仕事で精一杯と云うこともあり父のような活動は出来そうもありませんが、当寺は引き続き「NGOを通じて布施行を実践する寺」として活動していく方針です。

また、お寺としての基本的な方針も変わらず、「生きている人優先」「檀家を守るのが寺の仕事」の姿勢を貫こうと思います。

何卒、よろしくお願い申し上げます。

勝楽寺第35世住職 茂田知暁 

 

勝楽寺第34世(前住職) 茂田 真澄令和元年8月4日没)とアーユス

衆生救済を実践すべく認定NPO法人「アーユス仏教国際協力ネットワーク」を設立。 仏教や僧侶のあり方を問いながら、国際協力の分野や、国内外の緊急 支援、人権問題等に取り組む。また地域活動の拠点として寺を開放し、 「こころと命の相談所」としても様々な相談に乗っていた。ayus

2008年の移転事業(都道開通のため本堂移動および納骨堂建設など)を機に人々に何を求められているかを新たに問い直し これからのお寺との付き合い方を提案する。

※認定NPO法人とは

 

正式には「認定特定非営利活動法人」といいますが、一般のNPO法人に比べて、より高い税制優遇を適用するために「より客観的な基準において、高い公益性をもっている」ことを判定された法人です。メリットとしては、寄付した個人および法人が所得税や住民税の控除を受けられたり、相続人が寄付した相続財産分は全額非課税など寄付を集めやすい点にあります。
詳しくは、認定とろう!NETの説明をご覧下さい。

 

住職の想い

お寺とは本来、地域に密着した人々の憩いの場、救いを求める弱者救済の場、そして文化の発信地でもありました。その上で亡くなった方の供養を行う場でもあったのです。 しかしながら現在お寺は葬儀・法事などの儀式をするための場所といった、人々の日常とは縁遠い存在となってしまったことはいなめません。

仏教とは本来、生きる人々に勇気、喜びを与えるためにあるのです。

また、人は地域の中で世代を超えた様々な出逢いをし、互いの違いを認め合いながら地域社会を作っていくものです。人は愚かな存在であり、この世の中は生きとし生ける ものの繋がりで生かされていることを意識して生活しているわけではありません。

お寺という場を新しい縁を作ることに利用していただきたいのです。

当寺ではこれまでにも衆生救済の実践として、心といのちの相談、地域活動、国際協力などの活動をして参りました。お寺や お墓の在り方を今一度考え、この時代に合ったお寺を創り上げて行きたいと思っております。

 

茂田真澄講演録「人に向き合うこと、世界に向き合うこと」を開く

 

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